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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2003年08月のニュース一覧
▼[2003.08.31]大切なメールの選び方
▼[2003.08.29]祈りの夜空
▼[2003.08.27]するべき施策
▼[2003.08.25]使い方を決めるのは
▼[2003.08.23]必携必定一覧
▼[2003.08.21]相場予想値
▼[2003.08.19]より,もっと,さらに
▼[2003.08.17]必然の約束事
▼[2003.08.15]気持ちを枯れさせる
▼[2003.08.13]ALL one or nothing.
▼[2003.08.11]終末の次の「なにか」
▼[2003.08.10]ビットトレント・レボリューション
▼[2003.08.09]アグレッシブ・カール
▼[2003.08.08]出で再興の祖よ
▼[2003.08.07]嘘つきのいるリアル
▼[2003.08.06]攻撃指南
▼[2003.08.04]左手の向き
▼[2003.08.02]mkv on os x
▼[2003.08.01]グーグル・ロンド

■2003年09月のニュース一覧
■2003年07月のニュース一覧


 
[2003.08.31]
  大切なメールの選び方


 ▼迷惑メールが地球上の全メールの50%を超えた(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/21/202.html


 迷惑メールは,ほかの普通のメールより軽い。1/10以下の重さもない。そのメールの重さは,みただけですぐにわかる。

quote:迷惑メール対策企業のブライトメール社は,2003年7月時点でネットで送受信されるメールのうち,迷惑メールが少なくとも50%を占めているとの調査結果を発表した。ブライトメール社は全世界のメールトラフィックの10%をフィルタし,半数を超える610億通が迷惑メールと認識された。

 都内のアパートの郵便受けならビラなどが投げ込まれていることは多く,まともな郵便の倍以上あってもおかしくない。そう考えると,迷惑メールが50%ちょっとというのはまだマシな方なのかもしれない。マックOS Xのメールソフトを使ってから迷惑メールは「迷惑メール」フォルダに勝手に賢く移動してくれるので,本文をみることはなくなったけど,削除する前にタイトルだけは確認するので若干の面倒は残る。ビラをなくすることなどできないように,迷惑メールもなくならないだろう。

 「メールには不思議な力がある。メールを使うと,思いがより強まって伝わるの。メールのテキストでは怒りは激怒になるし,真剣さは必死さになる,恋の想いは熱愛になる。だからこの想いを伝えるのにメールを使いたいんだけど,迷惑メールに埋もれてしまうのだけが心配。そんなものに負けない想い,なんだけどな。想いを邪魔するものなんてないはずって? そう,この想いなら大丈夫,絶対」。




 
[2003.08.29]
  祈りの夜空


 ▼「6万年ぶりの火星大接近」の楽しみ方(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20030827305.html


 火星は,10月ごろまで普段よりも明るく,天に照り続ける。

quote:27日に火星はおよそ6万年ぶりに,地球から約5576万キロの距離まで接近する。前回ここまで大接近したのは,人類の歴史が始まる前のことだ。この火星観測ブームによって,天文マニアの裾野は一時的に広がるだろう。

 それはまだボクが小学生のときの夏休みだった。父の研究のために,1ヶ月間,誰も人が住まない田舎の過疎地で生活することになり,夜はいつも,野外で父の調査の帰りを待っていた。人工の明かりがひとつもない場所,照らすのは星と月だけ。そのとき,夜半にとてつもない明るさで赤く輝く星があった。さそりの赤い目玉,アンタレスかと思ったけど,高度が全然違う。それに明るさも倍以上違った。ボクはひときわ明るいその星をみながら,天の下で暮らす人の意味をぼんやりと考えていた。そして,耳の奥に響く,ある音を聴いていた。あのとき聴こえたあの唄声のようなものは,なんだったのか。

 …。先日からうちで働いているビズボット(人型ロボット)が検索してくれたところによると,あのときみたのは地球に6万年ぶりに接近した火星だったという。今,わたしが住んでいるこの地では夜空で星をみることなどできないが,わたしは目を閉じると,いつでもあの夜の星空が目に浮かぶ。そしてあのときの唄声,わたしがいま研究の対象としている標高3000m以上の高さに暮らすシェルパの民が,摩尼車を回しながら祈る言葉の響きに似たあの唄声。ワイヤードのしじまでも時折耳にするあの唄声が,今でも胸を貫くように鳴り響く。天高く 祈り波打つ 辰の朱。




 
[2003.08.27]
  するべき施策


 ▼Mac OS X版OpenOffice、2006年にずれ込み(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0308/23/nebt_12.html


 やりたいかやりたくないかぢゃない。やりたいことをするために,するべきことのひとつなのだ。

quote:マックOS Xをフルサポートしたオープンオフィスの登場は,2004年半ばから2006年初頭までずれ込む見通しだ。OS Xへの移植は考えていたよりも複雑で,開発者の人員も限られていると開発プロジェクトでは説明している。

 「たとえば,ぼくはワードもエクセルもソフトのアイコンをダブルクリックすることなんてないのさ。エクセルを使う作業なんてしやしないし,ワードを使うならテキストエディタで十分。でもね,なぜかメールには「.doc」や「.xlm」という拡張子のファイルが付いてくる。すみません開けませんって返事してもいいんだけど,それも面倒だ。そんなときにワードやエクセルのスプラッシュスクリーンをみる。で,そのとき思うのさ。まぁ,世の中にはさからって仕方ないこともあるんだとね。いやな大人の意見だけれども」。

 こんなことを云うとまたマックユーザーには煙たがれるのだけど,オフィスは多くのマックユーザーに必要だ。自分から手を差し伸べて必要なのではなく,周りの環境がすでにそうなのだ。だからアップルワークスは全然使い物にならないし,必要ともされていない(実際もう忘れられているソフトだが)。MSオフィスが使えるからマックをまだ使っているという人は,確実にいる。だから,そのためにもオープンオフィスはできればきちんとあって欲しい。アップルはサファリに当てた人員以上をオープンオフィスに注ぎ込んでサポートしたっていいんだ。それは,アップルの望むカタチではないだろうけど,確実にシェアを伸ばしてくれる。真面目に,勝ちたいんだったら,するべきことだ,それが。




 
[2003.08.25]
  使い方を決めるのは


 ▼新たな火種? 米で新DVDコピーソフト発売へ(ZDNet News)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0730/downroad.htm


 DVDを観てハァハァしようがガクガクブルブルしようが,観ているものの勝手である。使い方は売り手の決めることではない。

quote:トリトン・テクノロジーズ社はDVD作品を空きディスクに完全にコピーするソフト,DVDコピーウェアを発売する。現在,DVDコピーソフト大手の321スタジオズ社も米国映画教会と係争中だ。同種のソフトはネット上で多数販売されているが,映画業界は小売り流通に流れることに対して特に懸念を示している。

 自分が買ったDVDをコピーすることを,本当はできるのに認めない,ということはどういうことなのだろうか? 別に,ディスクが読めなくなる予備のためにコピーしておきたいんですなんてとってつけたきれい事を云う気もない。毎度ディスクを出し入れするよりはイメージとしてハードディスクに置いといた方が楽だし,ムービーファイル化してもいいけどハードディスク容量があまっているならディスクイメージの方が適当だ。大切なものなら棚の奥にでもしまっておきたいと思うのは当然だし,だからコピーする。もちろん,それをネットで流すことだってもちろんできるが,だからすべてを禁止するというのはお粗末だ。

 とは云えまだ映画業界はまともな方。映画のDVDを2000円以下で売って売り上げを保っている様は,音楽CD作ってるバカよりは数段賢く,たとえ違法コピーがいまの10倍になったって大丈夫だ。だがまぁそもそもどんなふうに購入したものを使用するか,どんなふうに楽しむかにとやかく云われる筋合いはない。「法律は守ろう」としか云えない人は,あしたからDVDを観るときは逆立ちして観てくださいというお達しでも聞いてくれるだろうから指差して笑っていい。つまるところ,DVDなんてコピーされて当たり前,そしてネット上にあって当たり前,それに文句を云う人たちはDVDなんか売らなくていい。乞食でもしてろ。




 
[2003.08.23]
  必携必定一覧


 ▼著名なダウンロードサイト「Download.com」が殿堂入りソフトを4本発表(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0730/downroad.htm


 余計なやかましい宣伝でなく,本当に参考にできるのは,最後には使っている人の声,数,話になる。

quote:米国のダウンロードサイト,ダウンロード・コムが2003年の殿堂入りソフト4製品を発表した。今回殿堂入りしたのは,ウインジップ,ICQ,ウインアンプ,アドビ・リーダーの4本。

 OSの入れ替えをしたときに毎度ダウンロードしたり,消さないように寄せておくツールをあげてみる(お金を払わなくても使い続けられるもののみ)。マックでは,机の隅つつき(ランチャー),トランスミット(FTP),itQuartz(インターネットタイム表示),OSEx(DVDリップ・イメージ化),Jedit(テキストエディタ),あとはiTunesを目覚まし時計にするためのiAlarmぐらい。

 PCでやるこたぁDVD・MPEG2→動画ファイルの作業ばかりなので,DVD DecrypterDVD2AVI音整DivXAviUtl。あとはキャプチャ録画のための時刻合わせの桜時計,イメージマウントのDAEMON Tools,スクリーンキャプチャ用のキャプラで全部。そういえば,PCの話ばかりだけど,あなたの使用ソフト一覧というサイトが面白かった。2ちゃんのスレはみないけど,まとめてもらうとありがたい。使っている人が多いソフトというのは,やはり安心感があるなぁと思いながら。いろいろと参考にできまつ。




 
[2003.08.21]
  相場予想値


 ▼オンライン・ゲームを支える「仮想世界での経済活動」(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030821203.html


 現在の円相場は1ドル=120円程度だが,実際の賃金,消費動向などをみると,まだ1ドル=200円以上が妥当だという声もある。まだ存在しない相場も,偏見なしで見極めたい。

quote:ゼア社のメタバース(比喩世界)「ゼア」にはオークション機能があり,数千人の参加者が仮想商品を売ったり買ったりしている。トヨタやホンダ,松下,ソニーで財務を担当した人がゼアで通貨供給量分析と一般経済理念の適用を行っており,欧州統一通貨,ユーロの生みの親の1人はゼア内でのオークション機能の有益性を述べている。

 ネットゲームなどのワイヤードでのお金ととっても欲しい大切な商品,現実社会のリアルでのお金ととっても欲しい大切な商品。この4つに順番を付けてみよう。消費者としては,お金を払って商品を買う。売り手は商品を売ってお金を得るので逆になるが,ここでは消費者の視点で。もちろんお金があればなんでも買えるとも思うけど,お金を渡して商品を得るということで,商品>お金。

 問題はワイヤードとリアルのどちらのお金の方が価値が上かということ。ゼアでの「実際の米ドルを使ってゼアバックスを買う」というのを一般的な出来事ととらえると(一般的ぢゃありません)ワイヤード>リアルとなる。レートを設定すれば,リアルの通貨が高くなる。早くそんな為替取引の制度が始まって欲しいね。最初は偏見が優先されるだろうけど,知らないうちに思いもしないワイヤード安の為替になっていくだろう。ということで,ワイヤードの商品>リアルの商品>ワイヤードのお金>リアルのお金。




 
[2003.08.19]
  より,もっと,さらに


 ▼ハーバード大学ロースクール、ニュルンベルグ裁判の資料をWebで公開(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/04/15.html


 本当の歴史は,ネットワークのなかでこそみつけられる。嘘もまやかしもある,だが,ここでこそ,みつけられる。

quote:ハーバード大学ロースクールでは,ニュルンベルク裁判の資料多数をインターネットで公開する計画を発表した。それら,国際軍事法廷,ニュルンベルク軍事裁判以前の資料の文書は,合計で100万ページ以上にも及ぶ。

 歴史の教科書に,真実の歴史を期待してはいけない。南京での大虐殺にしても,昨今の北朝鮮による拉致にしても,一部の新聞や教科書にさえ載っていて信じていて当たり前のことは,簡単に揺らぐ。それは事実ではなく,一部の人々が事実にしたかっただけのことでしかない。権威という盾のもと,それらは事実であるかのようにあがめたてまつられる,リアルでは。

 ネットワークには嘘もあれば,まやかしもある。嘘を広げたい人がその嘘を述べ立てることも多いが,選択できる自由はリアルよりも多い。その一部の人たちの権威は薄く,影響力も少ない。それがよい作用となって,事実を把握するのに役立っている。そうして,きちんと物事をみる目があれば,ネットワークでこそ真実がみつかる。新聞や教科書を信じるよりも,豊富な情報量から確かなものを自分でみつけられる。そんなワイヤードこそ,信じるにたる。そのために,惜しげもなくすべての情報をネットワークに解き放て,より,もっと,さらに。




 
[2003.08.17]
  必然の約束事


 ▼IBM Fab Idled by Blackout(ZDNet eWEEK)【英語】
  http://www.eweek.com/article2/0,3959,1221885,00.asp


 これで大きく状況が変化するわけではない。が,果たさなければいけない,必然の約束事がある。

quote:米国北東部・カナダ大停電によって,IBM社のチップ工場も被害を受けたようだが,その工場ではアップル社が8月に出荷すると約束しているG5プロセッサも生産中だった。あるアップル製品を扱う店の代表は,パワーマックG5の出荷が9月になると知人に知らせている。

 8月出荷を予定している製品の心臓部であるCPUがまだ全然納品してないとは考えられないのだけど,全体的に遅れているのは確かだろう。まぁもともとPPC970(G5チップ)自体,年末ぐらいの出荷予定だったんだから8月というのはどぉ考えても異常な早さ。当然アップルとしては,AMDのアスロン64より1日でも早く,という一心だろう。

 世界で最初の64ビットチップのパーソナルコンピュータを出す,もちろん誰も64ビットのPCなど必死に欲してもいないし,OSやソフトウェア側の準備も整っていない。が,アップルにとってはこれが必然。絶対果たさなければいけない約束事だ。9月22日発売のアスロン64にもし遅れを取るようなことがあれば,それこそアップルにとってはブラックアウトだろう。




 
[2003.08.15]
  気持ちを枯れさせる


 ▼なぜWindowsが再起動させられるのか?(日経BP ITPro ニュース)
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20030813/2/


 救いをもとめに教会に行っても教会に入るまでに,新宿南口から霞が関の警視庁まで自転車で走ってきなさいというようなものかな。それに付き合ってくれるほど気の長い人は世の中少ない。

quote:感染を拡大しているワーム,ブラスターの蔓延に合わせて,ウインドウズが勝手に再起動させられるという報告が相次いでいる。だが結論から云うとブラスターにはウインドウズを再起動させる機能はなく,ブラスターによって不安定になったセキュリティ・ホールがあるPRCサービスが再起動させるのだ。

 昨晩,いつものようにウインドウズの入れ替えをしていて(過去記事),仕上げにいつものようにウインドウズ・アップデートにアクセスしてリストされるパッチを当てようとしたんだけど,ウインドウズ・アップデートのレスポンスがえらく遅い。むかつくっ! もぉええわい,というくらい遅かったんだけど,よくよく考えるとこのブラスターのせいだったのかな。それだけみんな対策を施しているなら,16日のウインドウズ・アップデートへのDoS攻撃は影響なさそうな気もするけど,さてさて,どぉなることやら。楽しみ楽しみ。

 過去記事の繰り返しになるが,ウインドウズ・アップデートを攻撃するのは賢い。アクセスできなきゃそのまま無防備のままネットにつながったままなんだし,遅いむかつく!と思ってそのまま放置する人もいるだろう。対策しようにも対策させてくれないんだからしょーがないぢゃん,という人がたぶん8割か9割はいるはず。たとえその結果,ウインドウズ・アップデートのサイトへのDoS攻撃に加担したとしても,使っている人間は知ったこっちゃないだろう。ウインドウズのなにが悪いかといまさら云っても仕方なく,そういう救いようのない状況を作り出しているのが救いようがないのだな。




 
[2003.08.13]
  ALL one or nothing.


 ▼「スター・ウォーズ・キッド」の両親がビデオを公開した同級生らを提訴(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20030728205.html


 だから,みんなの気持ちがたくさんの寄付金というカタチで集まったことは意味がある。後ろを向いて暮らしてもいいが,前を,真っ正面を向いて生きるのも,そんなに悪いものぢゃない。

quote:スター・ウォーズの真似をしているビデオをネットで公開されたギラン・ラザ君の両親が,ビデオをカザーに投稿した同級生の家族を相手取って訴え,約1940万円の損害賠償を請求している。ギラン君は世界中から物笑いの種になってひどい屈辱を受け,いつまで精神科の治療が必要かわからないと訴状は述べている。

 このスター・ウォーズ・キッドのビデオを素材にしてアレンジし,格好良くしたりより間抜けにみえるように仕立てたビデオはたくさん作られ,それをまとめたページもある(元のビデオの静止画も貼られている)。記事にもある,ギラン君をスター・ウォーズに出して欲しいとルーカスフィルムに頼み込む嘆願書は,たぶんこのワイヤード・ニュースの記事によってより賛同者が増えたのだろう。記事には「1万6000人以上が」とあるが,いまは5万人を大きく超えている。

 たまにこういうことはよく起こって,それみたことかと鬼の首を取ったように騒ぐ人もいるわけで。まぁわたしも海外のウェブログなどからビデオを落として,なにも考えずにみて笑っていたので反省する部分もあるが,云えることはやっぱり笑って強く生きた方がいいよということになってしまう。ギラン君の両親の行動は,報復のつもりかもしれないけど,それ以上のなにかは生まない。ネットにほかの人の恥ずかしい写真やビデオが出回らなくなるわけでもない。ちょうど音楽業界も同じで,どんな脅しをかけて損害賠償請求などでユーザーを痛めつけても,結局はネット上から自由な音楽ファイルがなくなることはなく,なにも変わらない。1か0しかない。もうネットワークという存在があることも忘れて,どんな被害を受けてもリアルで周りをみずに暮らすか,それともネットワークでの生き方を受け入れて,死なないように生きるか。どちらか,だけだ。妥協案は,ない。




 
[2003.08.11]
  終末の次の「なにか」


 ▼米地裁、RIAAのP2Pユーザー身元開示要求を阻止(CNET Japan)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0308/09/nebt_12.html


 ビットトレントは,どでかいファイルをネットに放流するのに持って来いだ。でかいディスクスペースもいらないし,何万人が一気にダウンロードをしてもサーバーがつぶれることもない。新しい「なにか」,ができる仕組みとなっている。さて,なにをしようか。

quote:マサチューセッツ州地裁は,米国レコード協会(RIAA)がマサチューセッツ工科大学ボストン大学に送ったファイル共有ソフト利用者の身元開示を求める召還状のいくつかを差し止めた。大学側はファイル交換容疑者の身元を開示する必要はないとしている。これはRIAAが召喚状発行の規則に従っていないため。

 米国ではRIAAが,ファイル共有を行っているユーザー個人を訴えるという姿勢を示している。本当に訴えるかどうかはわからないが,ビットトレントの作者はみせしめのために提訴するかもと云っている(WIRED NEWSの記事)。だが結局のところ,CDを買うユーザーを訴えることであり,RIAAにとっては不都合となる点が多いようだ(ZDNet Newsの記事)。そもそも,この問題に解決方法などはないのだから,どちらかがなくなるしかない。現在の音楽業界か,ネットワークか。…終末のときが,みえてきている。

 昨日(過去記事)の続き。●ビットトレントも当然匿名ではない。ファイル送信者はターミナルでnetstatと打つとわかる(pic)。が,相手はそのファイルのダウンロードを始めたのは確かだが,まだダウンロードが終わっているとは限らない。まだダウンロード途中のファイル断片をアップしているだけかもしれない。●OS Xではファイル共有をしているとOSのファイアウォールが発動している。「システム環境設定」の「共有」の「ファイアウォール」タブで,「許可」欄の「新規」ボタンを押してポートをあけておこう(picpic)。●ウインドウズ版では帯域制限には別のツールが必要だが,OS X版はデフォルトでアップロードの帯域制限ができる。ウインドウ右上のボタンをクリックし,左側の「Max UL KiB/s」がアップロードの速度制限(「0」で制限なし),右側の「Num Uploads」がアップロード人数(pic)。だけど制限をするとダウンロード速度も抑えられる。使わない方が賢い。●スパイウェアなどが仕込まれるファイル共有ツールは多いが,ビットトレントにはない(もともとファイル共有ツールでもないし)。OS X版もフォルダごと捨てて,「~/user/ライブラリ/Preferences/BitTorrent.plist」というファイルを捨てれば,なにも残らない。




 
[2003.08.10]
  ビットトレント・レボリューション


 ▼「PtoPを匿名で効率よく」はムリ?(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20060106,00.htm


 ビットトレントのトラッカーも,消えているところがある。が,結局は増え続けているので,これから使う人でも大丈夫。

quote:ファイル交換のソフトに特有の速度低下や待ち時間などの非効率性を解消する新世代のピア・トゥ・ピアツールが,ビットトレントだ。ビットトレントでは,ファイルをビット単位で分割して,受け取ったユーザーがそのファイルを送信するハブとなる。だが著作権侵害などでファイルの情報ページが閉鎖し出している。

 たしかにビットトレントは面白い。ウインドウズ版のほかにマックOS X版もある。ウインドウズ版についてはネットランナーでも読んでもらうとして:-P,ここではOS X版を使う。ダウンロードページの「OS X version」をクリックしてダウンロード。マウントしたディスクイメージから「BitTorrent」というファイルをハードディスクにコピーして起動するだけだ。ビットトレントの設定はメニューの「Preferences」を選び,上記欄にグローバルIPを入力して「Save」ボタンを押す(pic)。ビットトレントはデフォルトでは6881番のポートを使う。ルーターを使っている場合は6881番を開けておこう。あとはウェブ上のトラッカーページでファイルの情報を漁る。トラッカーは至る所にあるが,btsites.tkの「Content」から自分好みのファイルがあるトラッカーを探してもいいし,Smiler's BitTorrentのLinkページからもたくさんたどれる。トラッカーページでは欲しいファイルの,「.torrent」という拡張子のファイルをダウンロード(DL)する(pic)。その「.torrent」ファイルをダブルクリックすると,DLウインドウが開くので,ファイルの保存場所を指定する(pic)。「connecting to peers」というメッセージでDL元を探して,みつかるとDLが始まる(みつからないとエラーが出てストップするので,ほかのトラッカーページに切り替えた方がよい)。左側の「Rate」はDL速度,右側の「total」はDLが完了した量(pic)。

 先ほど保存先を指定したファイルを調べるとDLがすべて終わった容量になっているが,まだDL途中だ(pic)。ビットトレントは最初にDLが終わった容量のファイルを作ってしまうことに注意しよう。しばらくするとアップロード(UL)が始まる。これはいま自分がDLしているファイルをほかの人にULしている。のでULに容量を取られてDLができない,ということは基本的にない。きちんとルーターの設定をしていないとULができないことになるが,そうするとDL速度も低く抑えられるので,きちんとULできるようにした方が得だ。DLが終わると「Download Rate」の欄が空白になる。だがULは続いている(pic)。これがビットトレントの核になる。あなたがそのままそのウインドウを放っておいて,ほかの人からのUL要求を受けることでたくさんのDL先ができてみんな幸せ,ということだ。ウインドウ右下をみると2人がダウンロードしていることが書かれている。マシンが空いているなら数日間放っておくと喜ばれるだろう。ULしながらでもファイルを開くことはできる。出回っている動画ファイルのビデオはDivXかXvidコーデックが多い(pic)。本家DivXコーデック3ivxコーデックを使おう。日本語の番組の場合は英語字幕が入っているのが多いな(pic)(そんなのはほとんどアニメですってば。




 
[2003.08.09]
  アグレッシブ・カール


 ▼「勝利とはMSのビジネスを奪うこと」――Lindows CEOインタビュー(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0308/06/ne00_lindows.html


 ビッグウェーブがカールを巻いてやってくる。カルロス・サンタナのギターが似合う,そんな波に乗れ。

quote:リンドウズ・コム社CEO,マイケル・ロバートソンのインタビュー。「マイクロソフトが競争相手だ。『マイクロソフトに対抗すること』がリンドウズの重要な戦略」「リンドウズはオープンソースの政治的・信条的な問題を避けている。それはマスマーケットを目指しているから」「マイクロソフト社の社員は5万人,リンドウズは53人。だが,リナックスコミュニティ全体を活用すれば勝機はある」「わたしはデジタル権利管理(DRM)はユーザーのためになるとは思っていない」「音楽業界は過去6年の経験にもかかわらず,正規に購入した音楽に制限をかけると,ブラックマーケットでコピーすることになる,ということをわかっていない。アップルがいまやっている音楽販売は素晴らしいが,われわれ(MP3.com)が3年前にやっていたことだ」。

 MP3.comを退いてリンドウズに参加していたのは知っていたけど,ここまで大々的に再び名前をきくことになるとは思わなかった。彼のどの発言にも,ネットワークがすべての基本になるという信念があり,力がある。MP3.comで徹底的にレコード業界を振り回したあと,新たな敵はレコード業界以上の支配力を誇るMSだった。結果的にMP3.comの歩んだ道をレコード業界がしぶしぶ追っているように,リンドウズはソフトウェア業界,パソコンメーカーの度肝を抜く行動力をみせつけ始めている。

 小話をひとつ。「リナックスには安定性がある,マックには生産性がある」「ぉぃぉぃ,わたしの使っているウインドウズにはなにがあるんだ?」「ウインドウズ? ぁぁ,決まってるぢゃないか。ソリティアのためにあるのさ」。だが,安定性があっても誰もデスクでリナックスを使うわけがないのはわかっている。だから1年間99ドルで好きなだけソフトをダウンロードできるクリックン・ラン・ウェアハウスは意味がある。多少勉強する気があるのなら,そうやって使ううちにフリーで配られているソフトをダウンロードして使うこともできるようになる。クリックン・ラン・ウェアハウスでしか配られていないソフトは,以後ずっと使うことができるのだし。真面目にウインドウズの代替物として,考えてよい。




 
[2003.08.08]
  出で再興の祖よ


 ▼ハーバード大とGartner、著作権とデジタルメディアに関する論文(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/07/75.html


 1社がはじめればすぐにわかる。その1社が音楽再興の祖となれる。その1社が現れなければ,骸を並べて屍となるだけだ。

quote:ハーバード大学ガートナー社は,ナップスター以後のデジタルメディアと著作権に関する論文を発表した。新しいビジネスモデルとしてネットワークビジネスが提示され,ダウンロード型,ストリーミング型へと変貌する現状が紹介されている。

 日本でだけはもうかなり以前から違法コピーを防ぐためのコピープロテクトが施された音楽CDが売られているのだから,もうみんな買うしかなくてCDが売れて売れて困ってしまいますという話をきいていいはずなのに,なんできかないものかね(わらぃ。結局記事の論文はたいした解決策もしめしていないようなので,音楽業界再興のためにひとつの提案をしてみよう。あ,コピープロテクトが好きな人は一生それをやっていてね(はぁと。

 結局のところ音楽はもう売り物にはならないのである。求められているのに売れない,ならば違う商慣習を作る必要がある。いちばんの例がテレビ番組である。視聴者はお金を払っていないのに,24時間365日も番組が流れている。音楽も同じようなスポンサード志向の商品となればいい。もちろん,アーティストと呼ばれる方は自分の音楽が消費者に売れないと許せないという人もいるだろう。それを否定する気はない。そんなんぢゃスポンサーのつかない音楽はリリースできないぢやないかというのもあるだろう。そういう場合は,ストリーミングで評価を高めることだってできるし(過去記事),テレビ番組だって地位を確立すればビデオやDVDが売れる。きちんとした商品であれば,きちんと消費者はお金を払うものだ。ダウンロード型でもストリーミング型でもいい。ただし,特定のアプリケーションに固定しないもの,特定の環境に依存しないもの,である必要がある。いま無条件でそれを満たしているのはやはりMP3だが,ユーザーの標準としての立場を得られるものなら,ボルビスでもAACでも構わない。…それらをまともに真剣に真摯に行えば,音楽は再び社会から受け入れられる,抱擁とともに。




 
[2003.08.07]
  嘘つきのいるリアル


 ▼ネットアーク、8月1日時点でのWinnyとWinMXの利用者数は56万ノード(Impress INTERNET Watch)
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/08/04/30.html


 嘘つきは泥棒のはじまりですね(わらい。

quote:ネットアーク社はピア・トゥ・ピア(P2P)ノードの探索システム「P2Pファインダー」の稼働状況を発表し,8月1日時点でのWinnyとWinMXの利用者数が56万ノードに達したと報告した。

 ひとことで云うと,この報告は嘘である。WinMXの利用者数を知るには中央サーバーとなるWPNPサーバーの状況を開発元に問いただせば正確な数がわかるだろうが,それをしているわけでもなく,また子鯖(OpenNap,SlavaNap)につないでいる人間の数まではわからない。Winnyのネットワークはなんらかの情報が1個所に集まっているシステムでなく,検索をしたってすべての共有されているファイルが出てくるわけでもないんだから,一度に使っている人の数を正確に導き出すことなど,_絶対に_不可能。詰まるところ,ネットアークという会社は嘘つきの集団ということだ。

 だいたい2ヶ月後には調査規模がふくらむので倍のノード数になります,などと真面目に云っているとしたらそのバカさにあきれる。タダで音楽や映画が手に入るんだから100万人ぐらいが使ってそうだねと,パソコンのことを知らない酔っ払いおやじがしゃべっているようなものである。もういちど云う。この報告は限りなくいい加減な数字であり,ネットアークという会社は嘘を売って商売しようとしている会社である(ほかの,WinMXとWinnyの利用者は○万人ですと云っている連中も同じだ)。根拠のない数字をまき散らす嘘つきは社会の害でしかない。また,その数字を嘘ですと明記せずに伝えるニュースサイトも愚かだ。反省した方がよい。また,そんな記事を読んだら,ああまたバカが嘘をほざいているなときちんと良識を持って判断したい。




 
[2003.08.06]
  攻撃指南


 ▼Microsoft.comサイト、DoS攻撃でダウン(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20060285,00.htm


 防具と盾のないまま冒険に挑む勇者はいない。スライムでもラスボス並みの強さを発揮できるかも?

quote:8月1日の午後,マイクロソフト社のサイトにDoS(サービス拒否)攻撃があり,1時間以上にわたってアクセスできなくなった。マイクロソフト社の広報は,これは普通のDoS攻撃でウインドウズの脆弱性とは関係ないとしている。

 MSのサイトが攻撃でダウンするのは久し振りだなぁという気もするんだけど(わたしが知らないだけかも),攻撃を受けるサイトのトップ3に入るくらいらしいので,「久し振り」というのは褒め言葉になるのかな。なんにしてもセキュリティパッチを当てようと思ってアクセスしたらアクセスできなかった,というのは笑える。

 セキュリティパッチが必要となる脆弱性を発見したなら,それを公表してパッチが出る頃合いを見計らってまずは古典的なDos攻撃でいいのでMSのサイトを攻撃し,ウインドウズ・アップデートなどにアクセスできないようにして,その脆弱性を突くワームを拡散させる。なんて手際のいい攻撃だろう。MSはミラーサーバーなどに切り替える手を取ってもいいけど,そのための手はずはOSに組み込まれているのかな? 今回の攻撃は,いろいろと妄想が広がるね。




 
[2003.08.04]
  左手の向き


 ▼東芝、Bluetoothエアコン発表〜インターネット経由の操作も可能に(Impress PC Watch)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0730/toshiba.htm


 右利きであれば,左手はサポートとなるけれども,ないと話にならない。そういう存在になる,これは。

quote:東芝キヤリア社は,ブルートゥース経由で操作できるエアコンの受注を始めた。ホーム端末や携帯電話,パソコンから運転モード切り替え,温度設定ができるほか,エアコンの動作状況や部屋の温度・湿度の確認などができる。またメールで修理を依頼する機能もある。

 サーリング・クリッカーの人気は(過去記事)相変わらずのようだ。ブルートゥース機能を持つ携帯電話をリモコンのように使ってマックのソフトの操作を行うのだけど,さまざまな使い方が考えられる。パソコンに近づいただけで特定のソフトが動き出すようにしてもいいし,キーボードにもマウスにも触らずに離れた場所からソフトを操作してもいい。便利さと楽しさを合わせ持っている。アップルがパンサー(マックOS X 10.3)で,ブルートゥースのキーボードとマウスをサポートし(pic←ドイツ語だけど),それに合わせて製品を出すのが確実になって(Mac Rumors.comの記事),急速にブルートゥースが普及するのが確実になってきた。

 802.11bや802.11gのようなWi-Fiの無線LAN環境はそのためだけのアダプタが必要なので,有線のネット環境が整っていると導入されることがない。もちろんブルートゥースもブルートゥースアダプタが必要なんだけど,キーボードとマウスで使うために導入する人は格段に多いはず。現在のUSB並みにどの機種にも装備されるだろう(ブルートゥースアダプタはUSBに差し込むことになる)。ブルートゥースエアコンは値段から云っても流行るとは思えないんだけど(^^ゞ,ブルートゥース自体はサーリング・クリッカーのような底力のあるさまざまな使い方ができるため,いったいどんな使い方が出てくるのか未知数で楽しみ。まるで自分の左手のように扱われる道具になるはず,なんだな。なんにしても,これから売り出される携帯電話には,ブルートゥース機能がないとマヌケだよ。




 
[2003.08.02]
  mkv on os x


 ▼OSX playback should work(Matroska-general ML)
  http://lists.matroska.org/pipermail/matroska-general/2003-August/000465.html


 MPlayerの位置づけは,イスラエルである(←暴言)。

quote:新しいMPlayer OS Xに,マトロスカ動画のサポートが追加された。

 MPlayer OS X 2 ベータ5でマトロスカコンテナのサポートが追加された。ビデオにDivXとXvid,オーディオにAACとMP3とボルビスのそれぞれを組み合わせたMKVファイルを再生させてみたが,問題なく再生できた(pic)。もちろん,内蔵字幕の表示などはサポートされていないようなので,今後に期待。字幕を表示させるとなると,デミックスしてファイルの再生設定で字幕ファイルを指定することになる(pic)。また,文字エンコードのサポートがまだまだ弱いのでMKVの多言語字幕環境を利用するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

 とりあえずのベース部分のコンテナのサポートという印象だけど,それはかなりしっかりしている。MPlayer自体,以前は初心者には使うのが難しかったが,現在のバイナリはディスクイメージからコピーするだけですぐに使える。フィルタやコーデックの別途インストールが必要なPC環境より楽だ。MP4やAVIの再生もこなせるので,人によってはクイックタイムプレイヤーよりも便利なこともあるだろう。どんなコンテナでもサポートできるという最高の特色を持つクイックタイムだけど,実はMPEG4の標準コンテナという位置づけを得てしまったせいで,マトロスカやオッグ・メディアなどの新しいコンテナに対して,敵対する姿勢を示す可能性もある。アップルの度量が試される機会であるが,度量の狭いところをみせつけられたとしても,MPlayerがいてくれて一安心という状況になるやもしれない。なにはともあれ,MPlayer OS Xの開発陣に感謝したい。




 
[2003.08.01]
  グーグル・ロンド


 ▼セレブも訪れるGoogle本社の実態は……?(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0307/31/cead_kanellos.html


 ネットスケープは94年に創業し,5年弱で買収された。98年創業のグーグルだが,存在を脅かされるほどのライバルはまだ存在していない。

quote:ここ数ヶ月,グーグル社の本社には何人もの有名人が訪れた。無料の社員食堂や,セグウェイに乗ってオフィス内を巡る社員をみたことだろう。評論家がIT時代の終わりを宣言しようとしているなか,グーグルだけはネットブームの破綻などなかったかのように成長を続けている。

 記事を読んで,思い出す人も多いだろう。ネットスケープのことを。のちにAOLに買収されたネットスケープ社の大きく喧伝された特徴のひとつは,その自由なオフィスの風景だった。社員は自分の飼っている犬を着飾ってオフィスに連れてきて,ともに時間を過ごしていた。AOLはそのような企業文化を改めさせないという条件をつけてネットスケープを買収したが,結局はほとんどのネットスケープ社員を解雇し,いままさにネットスケープは消滅しようとしている。

 グーグルはネットスケープよりも強靱であるようにもみえる。素人目だが,厳しい不況でほかの企業が金優先で動くこと以外を削減しているなか,ユーザー志向を貫いているのは1ユーザーとしてありがたいと感じる。確かに検索結果の確かさもあるんだけど,そのような姿勢がグーグルのいちばんの魅力であり,マイクロソフトやヤフーでは勝負にならない気分にさせる。グーグルの奏でるロンドはまだまだ響き渡りそうだ。




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